すべてのマラソン大会ではありませんが、「ペースメーカー」と言われる人たちが設定される大会があります。
必要性があって設定されたと思いますが、どういった役割があるのでしょうか。
また、いつ頃からペースメーカーが使われるようになったのか調べてみました!
ペースメーカーの役割とは?
まず、ペースメーカとは先頭集団を引っ張っていく人になります。
元々が、大会主催者側が好記録が出ることを目的に導入されたものになります。
世界記録や国内記録などペースメーカーの先導があって誕生したとも言われています。
そのために、そういった目標となる記録が出るようにペース配分を決めてペースメーカの人は走っています。
ちなみにどうしてペースメーカーがいると好成績につながるかというと、記録が出るペースで走っている人についていくため、ペースメーカーについていくように走ると記録につながるというのがあります。
また、ペースメーカーが先頭を走ることによってランナーにメリットがあります。
それが、風よけとしての役割です。
走っていると向かい風がペースを落としたり体力を奪ったりします。
その風をペースメーカーの人が受けることにより、ランナーはペースを落とさず体力も温存したままレース後半を迎えれるようになります。
ペースメーカーが使われるようになった歴史
日本でペースメーカーが初めて導入されたのは2003年の福岡国際マラソンです。
海外ではそれ以前からあたりまえのように導入されていた制度になります。
日本で導入されるようになったのは、前述のように大会で好成績を出してほしいという主催者側の意向があるのはもちろん、海外で先行して導入されていたからです。
ペースメーカーはどこまで走る?ルールはあるの?
ペースメーカーがどこまで走るかは、大会の主催者次第です。
完走させるレースもあれば、距離を決められているレースもあります。
距離を決められているレースが殆どで「20km」や「30km」などです。
ペースメーカーに選ばれる人とは?
当たり前の話ですが、決まった距離の間だけでも国際大会などの先頭集団を引っ張っていく事を考えると、その人達と同様かそれより早く走れる人の必要があります。
さらに、一定のペースで走ることも大切になります。
そういった実力がある人で、まだ国際大会での経験が浅い人などが経験をつくために走ったりするそうです。
さらには、ペースメーカーの人は報酬が出るのでそのために走っている人もいるようです。
ペースメーカーの報酬については大会によるところはありますが50万~100万が相場のようです。
ただ、大会によっては200万以上出る大会もあるそうですよ。
ペースメーカーがいるデメリットは?
2024年の東京マラソンでも話題になりましたが、ペースメーカーの人が給水所でドリンクを取る際に止まってしまったというのがありました。
それを後続のランナーが慌ててかわしたということです。
前に人が走るということはそういったハプニングもありえますね。
さらに、ペースについてですがペースメーカーの人が遅かったりするとそれにつられて全体が遅くなることもあります。
もちろん、ペースメーカーの人を追い抜いて走ることが禁止されているわけではないですが、そうなるパターンが多いです。
遅いだけでなく、早くなったり遅くなったりと一定で走れないペースメーカーの時もあり、そういったときもランナーには逆に負担になってしまいます。
まとめ
現在、好記録が出るような大会にするにはペースメーカーの存在は不可欠とも言われています。
風よけなどの役割があることも考えると、ランナーがペースを落とさずに最後まで走ることを考えると必要な存在と言えそうですね。
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